格安SIM6つのデメリット!大手キャリアから乗り換えを考えている人が 絶対に理解しておくべきこと


格安SIMのデメリット

格安SIMはいいこずくしではありません。安いということは、それなりのデメリットもあります。デメリットと言っても、人(使い方)によっては、大したデメリットにならないこともあります。この記事では、大手キャリアから格安SIMへの乗り換えを考えている人が絶対に理解しておくべき格安SIMの6つのデメリットを紹介します。

大手キャリアと比較して、格安SIMは通信速度が遅い

「格安SIMは通信速度が遅いから変えたくない」という方は多いのではないでしょうか。私も格安SIMに乗り換える前は、不安でした。ここでは包み隠さず、速度についてお話ししたいと思います。
はっきり言って、大手キャリア(ドコモ,au,ソフトバンク)より、格安SIMの通信速度が遅いことは事実です。
 
 
 
通信速度を表す単位に”bps”というものがあるのですが(bpsの値が大きい方が速い)、数字で見てもおおよそ下記のような差があります。
 
格安SIM平均速度:     3Mbps~10Mbps*
大手キャリア平均速度:30Mbps**
      *2016/4に行われたMMD研究所調査結果より
      **2015/9に行われたICT総研調査結果より
 
「ずいぶん、差があるな、やっぱり格安SIMはダメか?」と思われたかもしれませんが、使用用途により必要な通信速度は、変わってきます
 
インターネット及びメールやLINEなどの使用用途であれば、1Mbps程度で十分な速度と言えます。また、Youtubeやニコニコ、Netflixなどの動画再生は、500kbps~1Mbps程度あれば、スムーズに再生できると言われています。私は、実際に格安SIMを使用していますが、ほとんど不便を感じずに使用できています。
一方で、アプリのインストールなど大規模データを頻繁にダウンロードする必要がある方は、格安SIMの速度ではストレスが溜まる可能性があります。クラウド上のデータからスマホにデータをダウンロードする方などは、通信速度が速い格安SIMを選択しましょう(下に関連記事あり)。
 
ここで、格安SIMの通信速度について、もうひとつ大事なことがあります。それは、時間帯によって速度が異なるということです。
 
先ほど挙げた速度は、平均速度であって、時間帯別に速度を見ると、また数字が変わってきます。例えば、平日の昼間などは速度が最も遅く、0.5Mbps程度になることがあります。これは、社会人がお昼休憩にスマホをよく利用することで、回線が混雑するためです。一方で、休日などは利用者が分散されるので、速度は、平均速度よりも速くなります。従って、平日お昼にインターネットを快適にしたい方には、格安SIMはオススメできません。飽くまで、”快適”にということですが。
 
使用用途を考慮して、乗り換えるかどうか判断するのが良いと思います。現在、格安SIMは熾烈な競争が繰り広げられています。速度の面でも各社、凌ぎを削っているため、これからの速度改善は十分に期待できます。
 
ここまで、格安SIMの平均速度について説明してきましたが、実は契約するMVNO(この単語がわからないという方はまずここを読んでください)によって速度はけっこう異なります。
 
中には、大手キャリアとほとんど変わらない通信速度で利用できる格安SIMもあります。通信速度が速い格安SIMをお探しの方は下記の記事を参考にしてくださいね。
 
 
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大手キャリアのメールアドレスが使えなくなる

現在使っているキャリアのアドレス(@docomo.ne.jpなど)は、使えなくなります。
これは、格安SIMに乗り換える上で避けては通れないことです。何十年と使ってきたアドレスが使えなくなるのは、嫌だという方は、たくさんおられるのではないでしょうか。
 
しかし、冷静に考えてみると、昔(10年前とか)に比べ、キャリアメールは大した意味を持っていないのではないでしょうか。現在は、LINEが台頭しており、メールの代わりにLINEを使用している方が多いと思います。一生、キャリアメールに縛られていくのは止めて、自由に選択していきましょう。
 
では、キャリアメールが使えなくなったら、アドレスはどうするの?ということですが、googleが提供しているGmail(@gmail.com)一択で問題ないと思います。Gmailのアカウントは、簡単に使うことができますし、近年はセキュリティも強化され、十分に実用に足ります。また、別のMVNOに乗り換える際や、大手キャリアにやっぱり戻したいと思った時にも、引き続き同じgmailのアドレスが使用できますので、メインのアドレスとして相応しいと思います。
 
また、メールアドレスだけでなく、キャリアが提供しているサービスは全て使えなくなりますので注意してください。例えば、「docomoWiFi」「au wifi spot」「softbank wifi spot」などの公衆無線は使用できなくなります。
 

電話料金が高くなるケースがある

大手キャリアの通話料金は、21円/30秒 が一般的です。一方、格安SIMの通話料金は、20円/30秒 が一般的です。どちらも変わらないんじゃ?と思いますが、確かに、電話をあまりかけない人にはどちらもあまり変わりません。結構高いですねー。
 
しかし、大手キャリアには、電話をよくかける人のために、通話定額プラン(かけ放題プラン)が用意されています。これは”本当”にかけ放題なのです。”本当”のかけ放題プランとは、いつ、誰に何時間かけても、一律で、料金が決められている(2016年時点で2700円)プランです。
 
一方、格安SIMには、”本当”のかけ放題プランを用意しているMVNOは非常に数が限られます。大概が、「10分までの通話なら何回かけても無料」などのかけ放題プランが多くなっています。従って、電話を非常に頻繁に使用する方は、格安SIMをあまりお勧めできません。おそらく、最近の方は、LINEなどで電話する人が多いと思いますし、何時間も頻繁に電話する人は、会社の営業さんぐらいじゃないのかな?とは思いますが。。。
 
“真”のかけ放題プランを提供しているMVNOにNifmoというものがありますが、通信品質などを鑑みると、あまりお勧めできないMVNOとなってしまいます。これから先もっと”本当”のかけ放題プランが増えるといいんですがね。
 
 

スマホ端末がそのまま使えるかは、確認が必要

新たに契約するMVNOで今まで使っていた端末が使用できるのかどうか、確認する必要があります。
スマホ端末を新規で買うか、あるいは、現在のスマホ端末を継続して使用するか で
注意すべき点が異なりますので、それぞれ分けて説明していきます。 

スマホ端末を新規で買いたい方

新しく機種を買う方は、Amazonやネットなどで販売されている「SIMフリー」と書かれている機種を購入すれば、問題ありません。
このあたりの詳細は、後日記事にしますが、iphoneなどの「SIMフリー」端末も、販売されています。 

現在のスマホ端末を継続して使用したい方 

そのまま使える場合と、キャリアにお願いしてSIMロックなるものを解除してもらう必要がある場合と分かれます。

そのまま何もしなくても使用できる場合

格安SIMとは?」でも、述べましたが、MVNOは、大手キャリア(ドコモやau、ソフトバンク)から回線を借りているため、各MVNO業者には、「ドコモの回線を借りているMVNO」、「auの回線を借りているMVNO」などが存在します。例えば、現在契約しているキャリアがドコモで、引き続き同じスマホ端末を使用する予定であれば、「ドコモの回線を借りているMVNO」と契約すれば、何もしなくても、スマホ端末を継続使用できます。
 
では、「ドコモの回線を借りているMVNO」「auの回線を借りているMVNO」って何があるの?と思いますが、安心してください。後日、記事にまとめる予定ですので。

SIMロックを解除して、格安SIMでも使用できるようにする場合

SIMロックというものをキャリアに依頼して解除していもらえば、①のSIMフリー端末と同様の扱いとすることが可能です。このサービスは、2015年に開始したもので、非常に役に立つとおもいますので、有効活用していきましょう。SIMロックって何のことか、わからない 方のために、SIMロックの基本説明と、SIMロックの解除方法は後日記事にしますので、参考にしてください。ここでは、「何かロックされているものを解除しないといけないんだな」ということだけ、理解してもらえたらOKです。 
 
 

支払い方法がクレジットカード決済のMVNOが多い

通信料の支払い方法を、クレジットカード決済のみとしているMVNOが数多くあります。口座振替を選択できるMVNOもありますが、選択肢を増やすためにも、クレジットカードを保持しておいたほうが良いかと思います。
 
MVNOがクレジットカード決済のみとしている理由が二つ考えられます。
一つは、キャリアと違い実店舗を持たないため、本人確認を慎重に行いたいということ。クレジットカードを保持しているということは、ある一定の所得を有していて、クレジットカード会社の審査に合格したと保証されるからです。
二つ目は、支払いの滞納をできる限り抑えるためです。もし、利用者に滞納が発生したとしても、クレジットカード会社が取り立て請求などをすることになりますので、MVNO業者は、そこに手間をかける必要がなくなります。
 
もしも、クレジットカードを持たれていないのであれば、発行することをお勧めしますが、どうしても持てないという方は、口座振替に対応しているMVNOから選択することになります。
 

申し込みはインターネット経由が主流なので契約内容がわかりにくい

格安SIMの契約申し込みは、店頭ではなく、インターネットが主流です。
インターネット上での申し込みは、PCに詳しくない方にとっては、ハードルがかなり高いと思います。大手キャリアで、契約されている方ならわかると思いますが、通常、契約の申込み時には、ショップ店員さんから何時間にも及ぶ詳細な説明を受けます。しかし、インターネットでは、説明してくれる人もいなければ、質問に答えてくれる人もいません。(実はこのことが格安SIMの普及を妨げている一番の要因なのではないかと思っています。)
 
では、PCに詳しくない人は何に気をつければいいの?と思いますが、一番はこのサイトでも他のサイトでも構いませんが、格安SIMについての理解を予め深めておくことです。申し込み時に、聞いたこともない単語が出てきたのでは困ります。料金だけにつられて、申し込みをしてしまわないようにしっかり事前に調べましょう。また、申し込み時には、できれば、PCやITに少し詳しい人に教えてもらうのが良いかと思います。
 

格安SIM 6つのデメリット まとめ

以上、6つの項目に分けて格安SIMのデメリットを説明しました。
少し、難しい話や注意点が多かったかもしれませんが、しっかりと理解しておかないと乗り換えてから後悔することになるかもしれません。また、この記事のデメリットを読んで「自分には大した影響ないな」と思われた方は、乗り換えて頂いて後悔することはないと思います。
長文になってしまいましたが、ありがとうございました。

関連記事→「大手キャリアから格安SIMへ乗り換えることのメリット