格安SIM(MVNO)の通信品質を複数のデータに基づいて、真面目に比較してみたいと思います。
主要な格安SIM(MVNO)の10回線に絞ってどのサイトよりも詳しく調査を行い通信品質を徹底比較します。
Contents
格安SIM(MVNO)に求められる通信品質
通信品質の評価にあたっては、少し難しいことも含まれますが、頑張って説明するので読んでみてください。
あるいは、「そんな細かいことはどうでもいいから、どの格安SIMの通信品質がいいのかさっさと教えてくれ」という方は、下の方へサーッとスクロールしてくださいね。
そもそも通信品質って何なのか?
通信品質って一言でいってもいろいろな意味を含んでいます。
通信速度はもちろんですが、通信が全くできなくなる障害発生や動画の遅延など、様々な要因を含んでいます。
このことを頭の片隅に置いてこの記事を読みすすめて頂ければなと思います。
格安SIMのこれからー高い通信品質をめざしてー
格安SIMは、年々急速にシェアを拡大させており大手キャリアを脅かしています。格安SIMがここまで発展したのは紛れもなく、料金が圧倒的に安いことにあります。
そして、近年、格安SIMが普及・浸透してきたことにより、ユーザも理解を示し「安いから混雑時は多少速度が遅くなっても仕方ないよね」と言われることも多くなってきました。
しかし、どの製品もどのサービスにも共通することですが、安い料金のモノを提供することで初めは急速に売り上げや利益を伸ばすことができても、それだけでは、絶対に成長軌道にはのれません。
安い料金の提供で顧客を集客したなら、次は顧客の満足度を高めることが重要です。その中でも、通信品質は、携帯電話事業の柱ともいえる最も根幹にある核となるサービスです。
これからは、どの格安SIM(MVNO)も通信品質を最大限高めて、顧客満足度を上げる努力をしていくことが予想されます。
そんな格安SIM(MVNO)の中でも重要なキーポイントなる通信品質において、現時点でもっとも上位に位置する格安SIM(MVNO)はいったどれなのでしょうか。
通信品質の比較対象となる主要10回線のMVNO
まずは、比較対象とする主要MVNOを下記に示します。
- mineo Aプラン
- mineo Bプラン
- LINEモバイル
- OCNモバイルONE
- IIJmio
- NifMo
- 楽天モバイル
- BIGLOBEモバイル
- UQモバイル
では、あらゆるデータを確認して比較していきましょう。
動画視聴時、ザッピング時のデータ消費量及び通信速度の計測結果(MM総研調べ)
いきなり聞いたこともない”ザッピング”とかいう言葉が出ていますが、説明していきますので心配しないでくださいね。
ここでは、MM総研が発表してくれたデータをわかりやすく解説して、データ分析していきます。
MM総合研究所が発表したデータ
調査項目は動画視聴時のムダなデータ通信量の測定と速度計測
3つの表に分かれていますが、上から8時台、12時台、19時台と分かれています。
動画視聴時に無駄なデータ通信をしない格安SIMは?
まず”ザッピング”って何か簡単に説明しておきます。実は皆さんもきっと頻繁にザッピングしていますよ。
ザッピングとは、Youtubeなどを視聴時に途中で他の動画に切り替えることです。Youtubeに限らずテレビのチャンネルをパチパチと切り替えるのも”ザッピング”と言います。
動画視聴時にこのザッピングを行うことで、不必要にデータ消費をしていないか、テストを実施したのですね。
その結果がザッピングデータ消費量という項目に記載されています。つまり、このデータ消費量が少なければ少ないほど無駄なデータ通信量をしていない格安SIM(MVNO)ということになります。
朝昼晩の結果を合わせて判断すると、無駄なデータ通信量を抑え,効率的にデータ通信をしている格安SIMは下記の3社と言えます。
- BIGLOBEモバイル
- DMMモバイル
- IIJmio
この3つの格安SIMが動画視聴時の無駄なデータ通信を抑えているということになります。
通信速度が速い格安SIMは?
表の「下り(Mbps)」の通信速度が最も重要な数字で、インターネットをする際の快適さに直結します。
通信速度の調査では、UQモバイルが全時間帯において、10Mbpsを超える速度を記録しており、圧倒的にNo.1。
全10回線の朝と昼と晩の平均速度のランキングを下記に記します。
- UQモバイル:20.3Mbps
- 楽天モバイル:5.25Mbps
- NifMo:4.66Mbps
- BIGLOBEモバイル:4.44Mbps
- DMMモバイル:3.70Mbps
- IIJmio:3.22Mbps
- mineo Aプラン:2.91Mbps
- LINEモバイル:2.84Mbps
- mineo Dプラン:2.56Mbps
- OCNモバイルONE:2.54Mbps
数字で見てもイメージがわかないかもしれませんので、グラフで比較してみましょう。
・格安SIMの通信速度(MM総研調べ)
平均速度ですが、UQモバイルだけ突き抜けて通信速度が速いのが一目瞭然ですね。
最も遅いOCNモバイルONEでも平均速度2.54Mbpsとなっています。2Mbpsを超えるようであれば、ネットサーフィンなどはストレスなくできる範囲と考えられます。
気にするべきは、平均速度よりも、お昼の混在する時間帯なのかもしれません。お昼の時間帯でみるとmineoのAプランが1.03Mbpsと最も遅い結果となっていますので、ややストレスを感じるレベルですね。
ただ、MM総研の調査では、体感速度について下記のように書かれています。
Webサイト閲覧の体感速度について
各MVNOを使用してWebサイトの閲覧を行った際のコメントの一部を下記に示します(MM総研調べ)。
また、混雑時Webサイト表示が遅くなるのか、Webサイト閲覧による表示状況を調査した。MM総研ホームページを表示後弊社リリースへ遷移させる。各社3回の時間帯ともにスクロールやページ遷移などスムーズに閲覧できた。
各社とも、朝昼晩の3回の時間帯で、体感として問題なくスクロールやぺージ遷移ができたということで、実使用にはすべての格安SIMが問題ない範囲に収まっているとのことです。
私見ですが、ランキング下位の格安SIMでは、お昼の通信速度に少しはストレスを感じるレベルだと思うんですがね。気にならない人は気にならないのかもしれません。
1つデータだけをみて結論を出すのはよくないので、もう一つ信頼できるデータを見てみましょう。
格安SIMの通信速度(keisoku.io調べ)
keisoku.ioは、各種格安SIMの通信速度を計測し、できるだけ定量的に、そして公平に共有してくれているサイトです。
いきなりですが、主要10回線の計測結果から見てみます。
・格安SIMの通信速度(keisoku.io調べ)
こちらはお昼の時間帯に計測されたデータとなります。
29.6Mbpsという圧倒的な通信速度結果をたたき出しているのは、やはりあのUQモバイルです。つづいて NifMoが15.8Mbpsと続いています。
ただ、MM総研での通信速度調査で上位にランクインしていた楽天モバイルが0.6Mbpsと下位に沈んでいます。速度ばらつきが大きい可能性が考えられますので様子を見る必要がありそうです。
まとめ:「通信品質が良い格安SIM」と言い切れる格安SIMは?
MM総研とkeisoku.ioによる2つの計測データと僕の主観を交えて、通信品質が良い格安SIMはコレです。
- UQモバイル
- NifMo
- BIGLOBEモバイル
- DMMモバイル
- IIJmio
MM総研の通信速度結果とkeisoku.ioによる通信速度結果をみて、共通して上位にランクインしている格安SIMです。
上記の5社に限っては、通信速度が速い格安SIMと言って過言ではないでしょう。
また無駄なデータ通信をしない格安SIMに選ばれた、BIGLOBEモバイル、DMMモバイル、IIJmioも上記の5社に含まれています。
これでどの格安SIM(MVNO)の通信品質が良いのか?という疑問の答えになりましたかね。通信速度や品質は常に変動するものですので、あくまで参考ではありますが、興味を持って頂けたら幸いです。
最後にこの選ばれし5社を簡単にご紹介します。
・UQモバイル
料金 | 利用回線 | 詳細情報 | 公式サイト | |
980円~ | au | 詳細を チェック |
公式を チェック |
・NifMo
料金 | 利用回線 | 詳細情報 | 公式サイト | |
900円~ | docomo | 詳細を チェック |
公式を チェック |
・BIGLOBEモバイル
料金 | 利用回線 | 詳細情報 | 公式サイト | |
900円~ | au | 詳細を チェック |
公式を チェック |
・DMMモバイル
料金 | 利用回線 | 詳細情報 | 公式サイト | |
480円~ | docomo | 詳細を チェック |
公式を チェック |
・IIJmio
料金 | 利用回線 | 詳細情報 | 公式サイト | |
900円~ | docomo au |
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