格安SIM(MVNO)市場規模推移やMVNOシェアを徹底調査【2018最新】


2018年の格安SIMの市場規模を解説

ここでは、2018年の格安SIM(MVNO)の市場規模をデータから考察します。また、格安SIM(MVNO)のシェアランキングを発表します。

人気の格安SIMは何なのか!当ブログでおすすめしている格安SIMは、どれほどシェアを占めているでしょうか。さっそく見ていきましょう。まずは市場規模の確認です。

格安SIM(MVNO)の市場規模は前年比33%増↑

このシリーズ、2016、2017と書いてきて、この記事で3回目となります。2016年、2017年と市場規模が右肩上がりの一方でした。さて、今年はどうでしょうか。

2018市場規模推移

引用:2018年格安SIMの市場規模(MM総研調べ)

グラフを一見すると、格安SIM市場はまだまだ伸びていることがわかります。最新データの2018年3月は、2017年3月と比べて33%市場規模が拡大しています。ここでいう市場規模は、格安SIMの契約回線数を表しています。

ただ、2016.3から2017.3が50%の伸びだったのに対して、2017.3から2018.3は33%に伸びに留まっていることがわかります。徐々に市場規模が飽和に向かっていると考えて良さそうです。

次に格安SIM(MVNO)の市場規模予測を見てみましょう。

2018市場規模推移予測

引用:2018年格安SIMの市場規模(MM総研調べ)

ご覧のようにこれからも市場は伸び続けると予想されています。グラフの青色は今までのスマホやタブレット用の格安SIMですが、オレンジの領域は、IoT向け格安SIMとなっています。

IoTというのは、モノのインターネットと呼ばれ、あらゆるモノがインターネットにつながる社会がくると言われています。これから、モノをインターネットに接続するためのIoT向け格安SIMが増えてくるでしょう。

スマホ用などの格安SIMとIoTの格安SIMでは、1回に通信するデータ量や通信頻度が異なってきます。IoTの場合、少量のデータを頻繁に通信することが多く、一般的な格安SIMのプランとは異なるプランが必要となってきます。

このようなIoTに特化した格安SIMのプランがこれからの市場規模の発展に大きく寄与するということです。ある意味、2018年を境に、このIoT向けのSIMが増えていることからもわかるように、私たちは、今、技術的な変革の切り替わりを生きているのかもしれません。

全てのモノがインターネットにつながる時代も時間の問題かもしれません。IoTとビッグデータの解析技術が進めば、かなり革新的なことができるので、面白そうですね。

携帯電話全てに占める格安SIMの割合は増加の一途

携帯電話の全契約者数のうち、格安SIMの占める割合を示すグラフもチェックしてみましょう。

格安SIM契約者割合

引用:2018年格安SIMの市場規模(MM総研調べ)

2018.3は、2017.3と比較して、1.4%ポイントを増やしています。まだ、ドコモやau,softbankといった大手キャリアから、格安SIMに乗り換える人が多いことを示しています。

こちらも線形的に、増えているので、これからもまだまだ、大手キャリアを解約する人は増えていきそうですね。

知名度は高いが乗り換えが加速しない理由

一方で、携帯電話契約者の6.4%の人しか格安SIMを契約していない状況に違和感を感じます。

格安SIMという言葉は、かなり一般化してきています。私の周りでも格安SIMという言葉を知っている人が大半です。しかし、知っていても大手キャリアを継続して、乗り換えない人がたくさんいます。

その理由の一番は、やはり「面倒くさい」と手続きを不安に思う方です。また、「格安SIMは速度が遅い」という理由から乗り換えない方もたくさんいます。

しかし、今の現実をしっかりと理解すればこれらの理由は、全く乗り換えない理由にはなりません。面倒だという意見は、最近の格安SIMの動きを見ていただければ明らかです。UQモバイルや楽天モバイルなどは、店舗数を増やし、初心者の方でも安心して契約できるように調整していますし、イオンモバイルなんかは、ショッピングセンター内で契約手続きを行うことができます。今や大手キャリアに引けを取らないサポートが期待できます。

また、速度が遅いという意見ですが、確かにお昼の混雑する時間などは通信速度が遅くなる格安SIMは多いです。ですが、それ以外の時間帯では、ほとんどの格安SIMで快適に利用することができます。さらに、お昼の混雑時間帯でも全く速度が落ちないUQモバイルなど優れた格安SIMもあります。

もっと現実を知って、しっかりと乗り換えを検討してもらいたいなと思います。私は、格安SIMの回し者でもなんでもありませんが、通信料金にお金をかけるのはもったいないです。もっと賢く節約して生きましょう。

格安SIM(MVNO)シェア1位は楽天モバイル!初の首位

続いて、2018年の格安SIMのシェアを見て見ましょう。

2018格安SIMのシェア

引用:2018年格安SIMの市場規模(MM総研調べ)

グラフから分かるように楽天モバイルが一気に1位に躍り出ました。もともと楽天という知名度の高いこと、そして、店舗を増やし、大手キャリアと変わらないサービスを目指した点などが、1位となった理由でしょう。

2位は、インターネットイニシアティブが運営するIIJmio、3位は、NTTコミュニケーションズが運営するOCNモバイルONE、4位は、UQモバイル、5位はmineoとなっています。

格安SIMのシェア争いは本当に熾烈です。毎年、シェアが入れ替わっていますね。上位の格安SIMはどこも評判の良い格安SIMばかりです。が、少し気になるのがmineoです。

mineoは宣伝も積極的で知名度もかなり上がりましたが、通信速度がやや落ち気味です。私も以前は、mineoを結構オススメしていましたが、トータルで見るとドコモ回線ならIIJmio、au回線ならUQモバイルが今は一押しです。

使う用途によってお勧めする格安SIMは異なってきますが、何の条件もなくお勧めはどれ?と聞かれれば、上記2つの格安SIM挙げます。

以上、格安SIMの市場規模やMVNOのシェアについての考察でした。1年に1度は、こうやって市場規模の記事を更新していきたいと思います。