格安SIMの市場規模やMVNOのシェアを徹底調査【2016最新】


今まで、「格安SIM」という言葉は、コアな一部な人が使っているマイナーな用語でしたが、最近では一般の人にもかなり普及してきていますね。まだ、「MVNO」という用語までは、普及していませんが、時機に普及してくるしょう。

この記事では、「格安SIM」全体の市場の伸びや、「MVNO」のシェアなどを、いろいろな研究所が発表している資料を元に、まとめました。

顧客がどれだけ契約したMVNOに満足しているか知りたい方は、こちらの記事「オリコンのMVNO顧客満足度ランキングを徹底解剖【2016最新】」もご参考に。

では、まずは市場規模の推移をみてみましょう。

格安SIMの市場規模は毎年60%以上拡大しており、超成長市場!

MM総研が発表した調査結果を示します(2016.03)。

格安SIMの市場規模

引用:MM総研発表資料より

2014年から2016年までの調査結果ですが、毎年増加の一途を辿っています。特に最近は伸びが大きく、2015年3末時点で326万回線だったのに対して、2016年3末時点では、539.4万回線と、65%の増加となっています。

また、今後の予測のグラフも見てみましょう。

格安SIMの市場規模予測

引用:MM総研発表資料より

2018年末には、格安SIMの回線契約数は、2016年3月末の2倍以上となる見込みとなっています。今後もしばらくは伸び続けそうですね。

伸びている実感はありましたが、改めて数字で見ると、驚異的な成長率ですね。こうした成長市場であるがゆえ、LINEモバイルなど新規参入してくるMVNOが後を絶ちません。

格安SIMの市場が伸びていることはわかりましたが、大手キャリア(ドコモ,au,ソフトバンク)とのシェア争いはどうなっているのか、次に見ていきましょう。

格安SIMを利用しているスマホユーザは14%超

MMD研究所の調査結果を示します。(2016.10)。

格安SIMのシェア調査結果

引用:MMD研究所調べより

格安SIMを利用している人が、14.7%となっています。利用していない方の大半は、大手キャリア(ドコモ,au,ソフトバンク)を契約していると推測できます。

14.7%ということは、およそ7人に1人は、格安SIMを利用していることになります。まだまだ、大手キャリアには及びませんが、着実にシェアを奪っていくことでしょう。

続いて、MVNOのシェアランキングを見ていきましょう。

MVNOのシェア第1位は、OCNモバイルONE!

MM総研の調査結果を示します(2016.03)。

MVNOのシェア(2016.03時点)

引用:MM総研発表資料より

2016年3月末時点で、MVNOのシェアランキングトップは、NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」です。第二位は、インターネットイニシアティブの「IIJmio」、第三位は、楽天の「楽天モバイル」がランクインしています。

MVNO業界は、「LINEモバイル」(2016夏参入)など新規参入が後を絶ちません。また、各社、キャンペーンや価格引き下げなど、競争が激化しています。2015年9月末のときと比較してもわかるように、シェアの変動はかなり激しくなっていますので、2017年には、また大きくグラフの色が変わっていそうですね。特に、楽天の「楽天モバイル」やケイオプティコムの「mineo」などの新興MVNOが目立ちますね。

このグラフが特徴的なのは、その他が占める割合がかなり多いことです。これは、MVNOの数が非常に多いことを示しているだけでなく、まだまだ、競争は始まったばかりであることを示しています。これから、成熟市場に向かうにつれて、徐々に淘汰されるMVNOも増えてくることでしょう。

これからの推移も見守っていきたいと思います。

まとめ

以上の調査結果をまとめておきましょう。

  • 格安SIMの回線契約数は、前年比65.5%増の539.4万回線
  • 格安SIMを利用しているユーザは全体の14.7%
  • MVNOのシェアは、OCNモバイルONEが第一位

格安SIMのシェアについては、定期的に更新していきたいと思います。