楽天モバイルで販売されているメーカ認定整備済iPhoneって知っていますか?
あまり馴染みのない言葉ですが、楽天モバイルでiPhoneの購入を検討している方は、整備済のiPhoneがどういうものなのか気になる方も多いでしょう。
ここでは、整備済iPhoneと国内モデルのiPhoneの違いを説明していきます。また、楽天モバイルで整備済iPhoneを購入することが得なのかどうか結論を導きます。
Contents
メーカー認定整備済iPhoneって何?
楽天モバイルが販売をしているメーカ認定整備済iPhone。
初めて聞く人も多いと思いますが、楽天モバイルで販売しているiPhoneはこのメーカ認定整備済iPhoneのみです。
まずは楽天モバイルのホームぺージに書かれている文言を見てみましょう。
<メーカー認定整備済 iPhoneに関する注意事項>
- 楽天モバイルで取扱いのメーカー認定整備済 iPhoneは、海外で販売されているメーカー整備品です。日本国内で販売されているiPhoneとは、インストールされているアプリや設定仕様が異なる場合がございます。また、製品によっては化粧箱の仕様が異なる場合や、本体・付属品を箱の外側に取り付けて梱包されている場合がございます。
- アクセサリーは全て新品、以下のものが同梱されています。Lightning – USBケーブル、USB電源アダプタ、イヤフォン、マニュアル(英語)、SIM取り出しピン
- 検品作業のため、箱を開封しています。メーカー認定整備済 iPhone専用箱にて送付させていただきます。
- メーカー認定整備済 iPhoneは、SIMカードを挿入し通信開始後1年間、Apple Inc.のハードウェア保証の対象です。より長期の保証をご希望の場合は、お申し込み時に楽天モバイルが提供する「つながる端末保証 by 楽天モバイル」にご加入いただくか、端末購入後30日以内にApple Online StoreやApple Storeにて、「AppleCare+」もしくは「AppleCare Protection Plan」にご加入ください。「つながる端末保証 by 楽天モバイル」、「AppleCare+」、「AppleCare Protection Plan」は保証内容が異なりますので、事前にご確認ください。
- 端末の修理はメーカーにお問い合わせください。
- 楽天モバイルの「端末補償・あんしんリモートサポートパック」「端末補償」オプションはご利用いただけません。
- ご利用前に初期設定が必要です。インターネット接続が必要なので、Wi-Fiが利用できる場所で作業を行ってください。
注意点が多すぎてみずらいので、重要だと思われるポイントに下線を入れてみました。
楽天モバイルのホームぺージって、ちょっと見にくいんですよね。いろんな格安SIMの公式ホームぺージをみてきましたが、情報が読みづらいというか。まあ、提供しているサービスは何の問題もありませんので気になさらないでくださいね。
では、ポイント部分について詳細を説明していきます。
ポイント1:海外で販売されている整備品とは?
海外で販売している整備品ということですが、具体的にはAppleがアメリカの公式サイト限定で販売している整備済iPhoneのことを指しています。
ですので、アメリカモデルの整備済iPhoneということになりますね。
整備品とは、技術的な問題(外装の傷や電気部品など)で回収されたiPhoneをAppleの厳しい品質基準を満たすように修繕したiPhoneのことです。
誤解を恐れずに言い換えると、”不良品のiPhoneをアップルが回収して修理したもの”ということになります。
ただし、中古品を普通に整備したと捉えるのとは少し訳が違います。
そこは世界のアップルです。
アップルでは、整備対象のiPhoneをかなり新品に近い状態にまで仕上げることを目標としており、厳しい品質基準を設けています。そのため、外装やバッテリーなどは確実に新品に交換されています。
また、人が触れられる部分はすべて取り換えられているため、見た目では絶対に整備済とわかることはありません。
ですので、傷や汚れによる心配はまったくありませんね。
ポイント2:インストールされているアプリや設定仕様が異なる場合がある
このインストールされているアプリについて、楽天モバイルへ問い合わせを行ったのですが、明確な回答はありませんでした。
私の友人がこの楽天モバイルの整備済iphoneSEを購入していたので、インストールされているアプリについて聞いてみたのですが、本人は「全然普通だった。特に変わったアプリもインストールされていない」と言っていました。
おそらく、インストールされているアプリは日本のものとほとんど同じなのではないかと思います。仮に少し異なったとしても、必要ならAppStoreでインストールできますし、デメリットにはならないと思います。
続いて、「設定仕様が異なる」という文言ですが、特に気にする必要はなさそうです。
iPhoneの初期設定時に言語を選択できる画面がでてきますので、その際に使用する言語を「日本語」に設定すれば、国内モデルと全く同じように使用することができますので安心してください。
ポイント3:アクセサリーは新品なのか?
整備済iPhoneのアクセサリーは、新品のiPhoneのアクセサリーと全く同じです。
下記が付属部品一覧です。
- Lightning – USBケーブル
- USB電源アダプタ
- イヤフォン
- SIM取り出しピン
- マニュアル(英語)
以上が整備済iPhoneの付属品となります。
「電源とか海外用じゃないの?」と心配される方もいると思いますが、日本仕様のものが付属されているので大丈夫です。
SIM取り出しピンって何?と思われる方もいると思うので簡単に説明しておきます。
SIM取り出しピンは、SIMカードを取りだす際に使用するピンのことですね。SIMカードの取り出しはこのピンがあればスムーズにできますが、なくても他のもので代用することもできます。
マニュアルだけは、日本仕様のものとは異なり英語のマニュアルが付属します。iPhoneに慣れた方ならマニュアルは特に必要ないと思いますが、初めての方にはちょっと読みずらいかもしれませんね。
ただ、最近はマニュアルがなくてもわからないことはネットでgoogle先生に質問すればわかりますので、マニュアルはそこまで重要視しなくても良いのかなと思います。
ポイント4:化粧箱は新品なのか?
続いて箱についてですが、「化粧箱の仕様が異なる」ということです。
iPhoneの入っている箱についてはモデルにもよりますが、国内モデルの箱よりは質素な箱である可能性が高いです。
一例ですがITmediaさんの下記の記事でiPhone4Sの整備済iPhoneの箱が掲載されています。
「参考リンク:ITmedia 「iPhone 4S」の整備済製品を買ってみた」
やはり国内で購入する箱とは様相がちょっと異なりますね。
また、ケータイウォッチさんでは、iPhone6S,iPhoneSEの箱を掲載されています。下記がその画像となります。
整備済iPhone6Sの化粧箱 引用:ケータイウォッチ
そして下記画像が国内で買ったiPhone6Sの化粧箱です。
国内モデルのiPhone6Sの化粧箱
比較すると、整備済iPhoneの方がかなりシンプルなデザインになっていますね。
Apple製品は洗練されたパッケージ(箱)のデザインで、届いたときに喜びを与えられるように工夫しています。Appleならではの美しさを箱を通しても感じたいという方もきっといるかと思います。
そのような、化粧箱にこだわりがある方は整備済iPhoneは避けた方が良いでしょう。
ポイント5:保証はどうなってる?
通常の国内モデルiPhoneの保証期間は1年間ですが、整備済iPhoneの保証期間も同様に1年間となっています。
SIMカードを挿入してから、1年間はアップルの保証期間内ですので無償で修理や交換をしてくれます。
ですので、初期不良があってもアップルに電話すれば新品と交換してもらえます。このあたりの保証は国内モデルと同じですので、安心です。
1年以上の保証を受けたい場合は下記の二つの方法があります。
①「AppleCare+」に加入する
端末を購入後30日以内であれば、「AppleCare+」に加入することができます。購入日から2年間は保証を受けることができます。料金は14800円です。
ただし、こちらは楽天モバイルでは加入手続きはできないので、アップルストアあるいはアップルオンラインストアで申し込むことになります。
②楽天モバイルの「つながる端末保証 by 楽天モバイル」に加入する
月々500円で楽天モバイルの端末保証「つながる端末保証 by 楽天モバイル」に加入できます。
故障や破損、水濡れなどが生じても保証に加入すれば無償で修理してくれます。この保証のメリットは自分の責任で故障させてしまっても保証されるところにあります。
トイレに落としてしまったり、落下させて電源が入らなくなっても、この保証に加入していれば安心できますね。
ただし、修理できず交換になる場合は1回目4000円、2回目8000円と料金が追加でかかってしまいます。*毎年利用回数はリセットされる
整備済iPhoneについて少しは理解が深まったでしょうか。
楽天モバイルで購入できる整備済iPhone
楽天モバイルで購入できる整備済iPhoneは下記となります。
- iPhoneSE 16GB
- iPhone6s 16GB
- iPhone6s plus 64GB,128GB
このように、かなり限定されたモデルしか取り扱っていません。容量やカラーも好きに選ぶことができません。
iPhoneをセット販売している格安SIMは楽天モバイルだけではありません。楽天モバイルは整備済iPhoneしか取り扱っていませんが、他の格安SIMで取り扱うiPhoneは国内モデルのものとなります。
整備済iPhoneは得なのか?
整備済iPhoneの利点として、一般的に安い値段で提供できるということが挙げられています。
価格が安くないのであれば整備済iPhoneを敢えて購入するメリットは何一つありません。
楽天モバイルで整備済iPhoneを購入する際の料金詳細を見ていきましょう。
楽天モバイルが販売するiPhoneを購入する場合、スーパーホーダイプランで契約することになります。
スーパーホーダイプランの料金プランを示します。
プランS | プランM | プランL | プランLL | |
---|---|---|---|---|
基本料金 (最低利用3年の場合) | 開始2年間:1480円 3年以降:2980円 | 開始2年間:2480円 3年以降:3980円 | 開始2年間:4480円 3年以降:5980円 | 開始2年間:5480円 3年以降:6980円 |
基本料金 (最低利用2年の場合) | 開始2年間:1980円 3年以降:2980円 | 開始2年間:2980円 3年以降:3980円 | 開始2年間:4980円 3年以降:5980円 | 開始2年間:5980円 3年以降:6980円 |
データ通信 | 2GB | 6GB | 14GB | 24GB |
データ容量を使い切っても最大1Mbpsで使い放題 | ||||
通話 | 10分以内の通話がかけ放題 |
例えば、整備済iPhoneSE(16GB)を購入して2GBのプラン(プランS)を契約すると、月々約3805円かかります。*詳細な料金はご自分で再シミュレーション願います。
この料金は安いのかどうなのか。私がおすすめするUQモバイルでiPhoneを購入した場合と比較してみます。
UQモバイルは整備済iPhoneではなく、国内純正のiPhoneとなります。
それでは結果を下記に示します。
楽天モバイル | UQモバイル | |
---|---|---|
iPhoneモデル | iPhoneSE(16GB) 整備済 | iPhoneSE(128GB) 国内純正モデル |
契約音声通話プラン | プランS(2GB) | プランS(2GB) |
料金 | 月々3805円 | 月々2678円 |
その差額 | 月々1127円 |
これを見ると、明らかにUQモバイルの方が安いことがわかります。しかも、UQモバイルは128GBモデルで国内純正モデルのiPhoneSEです。
圧倒的な料金差だとは思いませんか?差額は月々1127円にもなります。
詳細な料金シミュレーション結果は下記の記事にありますので参考にしてくださいね。
「iPhoneをセット販売している格安SIMを徹底比較して おススメを決定したよ!」
楽天モバイルで月々○○円と記載していますが、もしも分割払いを希望する場合、さらに分割手数料が上乗せされることになりますので注意してください。
UQモバイルなら分割手数料も不要です。
もうこれ以上比較しても仕方ないので、結論になりますが、「楽天モバイルの整備済iPhoneは得ではありません」。
この記事を見て頂いた方は、賢くUQモバイルを選択して頂ければなと思います。
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