格安SIMの中でも人気があるIIJmioと料金が安いと評判のDMM mobileの違いを徹底的に比較します。
サービスや料金、通信速度を徹底比較することで、どちらがよりお得でおすすめなのか検証していきます。
Contents
丸わかり!IIJmioとDMM mobileの比較まとめ
いきなりですが、IIJmioとDMM mobileのサービス、料金、通信速度の比較結果を先にお見せします!
”〇が付いている方が良い”という視点で見て頂ければと思います。
IIJmio |
DMM mobile |
||
回線 | 回線種別 | タイプD(ドコモ) タイプA(au) *DとAで料金異なる |
ドコモ回線 |
サービス | データ容量シェア | 〇シェアプラン有 | 〇シェアプラン有 |
かけ放題オプション | 〇3分/10分以内 | △10分以内 | |
3日間制限 | △低速時のみ有 | △低速時のみ有 | |
店舗充実度 | 〇 | × | |
料金の安さ | データ専用SIM | 〇 | 〇 |
音声通話SIM | △ | 〇 | |
シェアプラン(SIMカード4枚以上) | 〇 | ×(4枚以上持てない) | |
シェアプラン(SIMカード3枚以下) | △ | 〇 | |
解約料不要 | × | × | |
通信速度 | 実測 | 〇 | △ |
- IIJmioには店舗があるが、DMM mobileは店舗は一切ない
- IIJmioにはかけ放題オプションが2種類ある
- 音声通話SIMはDMM mobielの方が月々約100円安い
- シェアプランはSIMカード4枚以上ならIIJmio、3枚以下ならDMM mobileが安い
- 通信速度はややIIJmioの方が有利か
これは、ざっくりとまとめた結果ですので、詳細は下記の記事を参考にしてくださいね。
IIJmioとDMM mobileのサービスを比較
データ容量を繰り越しできる?
IIJmioではデータ容量のことを「クーポン」と読んでいます。クーポンって呼ぶのは格安SIMの中でもIIJmioぐらいです。
IIJmioもDMM mobileも余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができます。
両方の格安SIMともに、有効期限は1カ月となります。翌々月まで繰り越すことはできません。
データ繰り越しサービスは必須のサービスですね。
バースト転送に対応してる?
両社ともにバースト転送に対応しています。
バースト転送とは、高速通信できるデータ容量を使い切って低速状態になっても、はじめの一定量だけ高速通信できるサービスのことを言います。
バースト転送があれば、低速状態でもテキストメインのサイトなら通常時と変わらないぐらの速度で読み込むことができるので、便利です。よくデータ容量をオーバーしてしまう方にはうれしいサービスですね。
データ容量をシェアできる?
IIJmioもDMM mobileもシェアプランを提供しています。複数人で月々決められたデータ容量をシェアして使うプランです。
IIJmio
IIJmioのシェアプランは家族向けで「ファミリーシェアプラン」と呼ばれています。データ容量12GBで、最大10枚までSIMカードを追加できます。
追加するSIMカードは、データSIMでも、音声通話対応SIMでも自由に組み合わせることができます。例えば、4人家族の場合、音声SIM4枚(スマホ4台分)を契約しても良いですし、音声SIM2枚+データSIM2枚という具合に組み合わせても良いです。
DMM mobile
DMM mobileも定められたデータ容量を複数枚のSIMカードで分け合う「シェアコース」を提供しています。データ容量は8GB,10GB,15GB,20GBから選択することができます。
ただ、IIJmioの場合SIMカードを最大10枚まで追加することができたのですが、DMM mobileでは、最大3枚までしか利用することができません。音声通話SIM、データSIMの組み合わせは自由ですが、合計3枚までと決まっています。
SIMカードの枚数が3枚までというのはデメリットですね。家族で利用するならIIJmioの方が優れているプランと言えます。
通話料金が半額になるアプリがある?かけ放題オプションは?
IIJmioもDMM mobileも通話量が半額になるアプリを提供しています。
IIJmioは「みおふぉんダイアル」、DMM mobileは「DMMトーク」というアプリを提供しています。通話料金は通常20円/30秒ですが、これらのアプリから発信すると10円/30秒となります。通常の通話と同じように使用できて通話品質も良いので、通話する際は必ずアプリから発信しましょう。
それぞれのアプリを利用して通話する「かけ放題オプション」の比較は次の通りです。
かけ放題の制限時間 | かけ放題オプション料金 | |
---|---|---|
IIJmio | 3分以内 (家族なら10分以内) | 600円 |
10分以内 (家族なら30分以内) | 830円 | |
DMM mobile | 10分以内 | 850円 |
IIJmioでは、2種類のかけ放題オプションを提供しており、3分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションと、10分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションがあります。家族で通話する場合は、それぞれ通話時間が延長されて、”10分以内”と”30分以内”になります。
一方、DMM mobileでは、10分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションのみを提供しています。
比較すると、同じ10分以内のかけ放題でもIIJmioの方が20円安いですね。さらに、家族内なら30分以内の通話が無料になるのも大きなメリットです。
かけ放題オプションはIIJmioの方がお得と言えますね。
高速通信のオン/オフ機能はある?
IIjmioもDMM mobileも専用アプリをインストールして使用することで、ワンタッチで高速通信のオンオフを切り替えることができます。
高速通信をオフにすると、低速通信(200Kbps)になりますが、バースト転送に対応しているため、メールやLINEぐらいなら、ストレスなく使用することができます。
3日間制限はある?
3日間制限とは「連続する3日間に所定のデータ通信容量を超過すると通信速度が制限される」という通信規制のことで、一般的にほとんどの格安SIMでこの規制があります。
IIJmioもDMM mobileもこの3日間制限があります。ただし、高速通信時ではなく、低速通信時のみ3日間制限があります(下記はIIJmio公式HP抜粋)。
最大200kbpsの通信が3日間で366MBを超えた場合、4日目に当該SIMカードの通信速度を制限する場合があります。
店舗サービスは充実している?
IIJmioの店舗は主にビックカメラやコジマ、ヤマダなどの家電量販店に出店していることが多く、自社店舗を所有していません。申し込みはできてもサポートに関しては、基本的に「電話及びWebフォームで承る」と発表しているため、手厚いサポートは期待できません。
ただ、Webのみのやり取りではなく、トラブルが起きた際に店舗に行って相談できるというのは心強いですね。
一方、DMM mobileは、店舗は全くなく、オンラインでしか申し込みできません。もちろん、サポートもWebサイト経由でしか受けることができません。
店舗サービスはIIJmioの方が良いという結論です。しかし、店舗を一切持たないDMM mobileは、経費を極力削り料金を安く提供することにこだわっているという見方もできます。
詳細な料金については次の項で見ていきましょう。
料金を徹底比較
まずはIIJmioとDMM mobileの料金表を個別にチェックしていきましょう。個別チェックの後に、比較表を作成して徹底比較していきます。
■IIJmioの料金プラン
IIJmioでは、ドコモ回線を使ったプランとau回線を使ったプランを提供しています。
・タイプD(ドコモ)
ミニマムスタートプラン (3GB) | ライトスタートプラン (6GB) | ファミリーシェアプラン (12GB) |
|
---|---|---|---|
データ通信専用SIM | 900円 | 1520円 | 2560円 |
データ通信+SMS | 1040円 | 1660円 | 2700円 |
データ通信+SMS+音声通話 | 1600円 | 2220円 | 3260円 |
・タイプA(au)
ミニマムスタートプラン (3GB) | ライトスタートプラン (6GB) | ファミリーシェアプラン (12GB) |
|
---|---|---|---|
データ通信+SMS | 900円 | 1520円 | 2560円 |
データ通信+SMS+音声通話 | 1600円 | 2220円 | 3260円 |
タイプAとタイプDの料金を比較すると、音声通話SIMの場合はどちらも同じ料金ですが、データ通信専用SIMではタイプDの方が140円料金が高くなっています。
続いてDMM mobileの料金表をチェックしてみましょう。
■DMM mobileの料金プラン
・基本プラン
データSIMプラン (SMSなし) | データSIMプラン (SMSあり) | 通話SIMプラン (データSIM+音声通話) |
|
---|---|---|---|
ライト (通信速度200kbpsの容量制限なし) | 440円 | 590円 | 1140円 |
1GB | 480円 | 630円 | 1260円 |
2GB | 770円 | 920円 | 1380円 |
3GB | 850円 | 1000円 | 1500円 |
5GB | 1210円 | 1360円 | 1910円 |
7GB | 1860円 | 2010円 | 2560円 |
8GB | 1980円 | 2130円 | 2680円 |
10GB | 2190円 | 2340円 | 2890円 |
15GB | 3280円 | 3430円 | 3980円 |
20GB | 3980円 | 4130円 | 4680円 |
・シェアコースプラン
データSIMのみプラン 最大3枚 | 通話SIM1枚+ データSIM最大2枚プラン | 通話SIM2枚+ データSIM最大1枚プラン | 通話SIM3枚 | |
---|---|---|---|---|
8GB | 1980円 | 2680円 | 3380円 | 4080円 |
10GB | 2190円 | 2890円 | 3590円 | 4290円 |
15GB | 3280円 | 3980円 | 4680円 | 5380円 |
20GB | 3980円 | 4680円 | 5380円 | 6080円 |
DMM mobileの方がIIJmioに比べて料金プランは豊富です。1GB~20GBまでのデータ容量を選択することができますね。シェアコースプランでは最大3枚までのSIMカードを持つことができて、8~20GBからデータ容量を選択することができます。
IIJmioとDMM mobileの料金比較
両社の料金を比較しやすいように、データ容量が比較的近い3GB-12GBの料金を表にまとめました。当サイトでは、データSIMにはSMSを付けることをおすすめしていますので、SMS付の料金で徹底比較します。
データSIMプラン (SMS有) | 通話SIMプラン (データSIM+音声通話) |
|||
---|---|---|---|---|
IIJmio | DMzbile | IIJmio | DMM mobile | |
3GB | 1040円(タイプD) 900円(タイプA) | 1000円 | 1600円 | 1500円 |
5GB | - | 1360円 | - | 1910円 |
6GB | 1660円(タイプD) 1520円(タイプA) | - | 2220円 | - |
7GB | - | 2010円 | - | 2560円 |
8GB | - | 2130円 | - | 2680円 |
10GB | - | 2340円 | - | 2890円 |
12GB | 2700円(タイプD) 2560円(タイプA) | - | 3260円 | - |
データ通信専用SIMの比較
両社とも提供している3GBのデータSIMをチェックすると、IIJmioのタイプDだとDMM mobileよりも40円高いですが、タイプAだとDMM mobileより100円安くなりますね。
同じデータ容量のプランが少ないので、なかなか比較が難しいですが、両社ともにかなり安い料金プランを提供しており、ほぼ互角の戦いですね。ただ、両社ともに格安SIMの中でも最安値水準であることは間違いありません。
音声通話SIMの比較
同様に音声通話SIMの3GBプランを比較すると、IIJmioの方が100円安いですね。他には同じデータ容量のプランがありませんが、DMM mobileの方が全体的にお得な傾向にあります。
音声通話SIMに関しては、DMM mobileの方がやや安いと言えます。
シェアプランの比較
シェアプランを比較してみましょう。単純に比較するのは難しいので、例として、スマホ3台(音声通話SIMカード3枚)を持つケースを考えてみましょう。
IIJmio 12GBファミリーシェアプラン:3260円+音声追加付帯料700円×2=5660円
DMM mobile 10GBシェアコースプラン:4290円
同じデータ容量プランがないので、単純に比較はできないですが、上のケースの場合はDMM mobileの方がお得ですね。容量の差が2GBあるとはいえ、1370円も料金が異なります。
ただし、DMMモバイルの場合は、SIMカードを最大3枚までしか持つことができません。ですので、SIMカード3枚以下ならDMM mobileがおすすめで、SIMカードが4枚以上必要ならIIJmioがおすすめという結論になります。
契約や解約の便利さを比較
契約のしやすさはどちらも同じ
契約について、IIJmioの場合は店頭あるいはインターネット経由で申し込むことができますが、DMM mobileの場合は、インターネット申し込みのみになります。
インターネットで申し込みを行うとSIMカードが自宅に配送されます。その届いたSIMカードをスマホ端末に挿入して、自分で初期設定を行う流れとなります。
初期設定など、できるかな~?と不安に思われるかもしれませんが、両社とも電話でのサポート体制は充実していて、わからなければ問い合わせることができるので安心してくださいね。
1年以内の解約は解約料が発生
IIJmioでは、データ通信専用SIMの場合は解約金は発生しませんが、音声通話対応SIMの場合は下記のように解約金が発生してしまいます。
IIJmio音声通話SIMの解約金:(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円
ですので、契約してから1年経たずに解約してしまうと、残りの月数に応じた解約料を支払うことになります。もしすぐに解約した場合は最大の12000円ですね。
DMM mobileも、データSIMの場合は解約金が発生しませんが、音声通話SIMの場合は最低利用期間が定められていて、その期間内に解約すると下記の手数料が発生してしまいます。最低利用期間は、利用開始月の翌月から12か月後の月末までと決まっています。
DMM mobile音声通話SIMの解約金:9000円(1年以内の解約)
IIJmioもDMM mobileも1年以内に解約すると解約金が必要となるので、最低1年は利用するつもりで契約するのが良いでしょう。
通信速度を比較
IIJmioとDMM mobileの通信速度を比較します。理論速度はどちらも同じですが、実際に使用した際の通信速度は異なります。
ここでは、keisoku.ioという24時間格安SIMの通信速度を公開してくれているサイトがありますので、そこのデータを参考に速度検証していきます。
IIJmioにはタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)があるので両方の通信速度を掲載します。DMM mobileはドコモ回線のみですので1種類ですね。
それではとある平日の通信速度を比較します。
朝の時間帯(8時~8時半)
- IIJmio(au) 15.6Mbps
- DMM mobile 11.8Mbps
- IIJmio(ドコモ) 7.1Mbps
昼の時間帯(12時15分~12時45分)
- IIJmio(au) 1.6Mbps
- DMM mobile 1.0Mbps
- IIJmio(ドコモ) 0.9Mbps
夕方の時間帯(17時半~18時)
- IIJmio(ドコモ) 1.6Mbps
- DMM mobile 1.3Mbps
- IIJmio(au) 1.1Mbps
夜の時間帯(19時~22時)
- IIJmio(au) 4.1Mbps
- DMM mobile 1.4Mbps
- IIJmio(ドコモ) 1.4Mbps
以上の結果から全体を通して通信速度の速い回線順に並べるとこんな感じですかね。
- IIJmio(au)
- IIJmio(ドコモ)
- DMM mobile
IIJmio、DMM mobile両社ともに安定した通信速度を誇っています。やや、IIJmioの方が通信速度が良好ですが、それほど大きな差はありません。
IIJmioのau回線が速い速度を記録していますが、格安SIM全般に共通してau回線の方が速度が速い傾向になります。
通信速度に関しては日々変化しているので、数カ月後にも同じ結果になるとは限りません。ご自分で通信速度をチェックしたい方はkeisoku.ioにアクセスして確認してみてくださいね。
IIJmioとDMM mobileどっちがおすすめ?
IIJmioとDMM mobileをサービスや料金、速度のあらゆる面から比較してみました。
サービスでは、かけ放題プランを複数あり、店舗が充実しているIIJmioの方がやや優勢です。
料金プランに関しては、選べるデータ容量が豊富という点でDMM mobileの方がやや優勢で、料金面でも音声通話SIMはIIJmioよりも安く提供しています。ただし、シェアプランでは、家族4人以上ならIIJmioが、3人以下ならDMM mobileの方が料金は安いです。また、通信速度に関してはややIIJmioの方が有利と言った結果です。
ほんとにどちらも優良な格安SIMなのですが、通信速度が安定している点を評価してわずかな差で当ブログとしてはIIJmioをおすすめします。料金が安いDMM mobileも魅力的ですが、IIJmioと比較するとそれほど大きな料金差はありません。
ただ、自分に合ったデータ容量のプランがIIJmioにない場合や、料金を100円でも抑えたい方には、データプランが豊富なDMM mobile をおすすめします。
どちらを契約しても後悔しないおすすめの格安SIMです。ぜひ、当記事を格安SIM選びの参考にしてみてくださいね。