IIJmioとイオンモバイルのサービス・料金・速度の違いを徹底比較!どっちがいい?


イオンモバイルとIIJmioの比較

CMによる宣伝もなく、派手な広告も少ないですが、IIJmio、イオンモバイルともに高い顧客満足度を誇っていて人気の格安SIMです。

今回は、このIIJmioとイオンモバイルのサービスや料金、通信速度の違いを徹底的に比較したいと思います。

丸わかり!IIJmioとイオンモバイルの比較まとめ

いきなりですが、IIJmioとイオンモバイルのサービス、料金、通信速度の比較結果を先にお見せします!

”〇が付いている方が良い”という視点で見て頂ければと思います。

     IIJmio

 イオンモバイル

回線  回線種別  タイプD(ドコモ)
 タイプA(au)
*料金異なる
ドコモ回線
au回線
*料金同じ
 サービス  データ容量シェア  シェアプラン有  シェアプラン有
 かけ放題オプション  3分/10分以内  10分以内
 3日間制限  低速時のみ有  無し
 店舗充実度    〇
料金の安さ  データ専用SIM  〇  〇
 音声通話SIM  〇  〇
 シェアプラン  〇  △
 解約料不要  ×  
通信速度  実測  △  △

IIJmioとイオンモバイルの違いまとめ

  • イオンモバイルの方が大容量プランがあり3日間制限もないのでデータ通信をたくさんする方におすすめ
  • 格安SIM初心者の方は店舗も多くサービス対応がよいイオンモバイルがおすすめ
  • 料金の安さは両社ともそれほど変わらない
  • シェアプランはIIJmioの方が安いので家族で使う方におすすめ
  • イオンモバイルは解約料不要、IIJmioは必要
  • 通信速度は両社とも互角だが、どちらもau回線の方が速い

ざっくりとまとめた結果ですので、詳細は下記の記事を参考にしてくださいね。

IIJmioとイオンモバイルの人気度

まず、IIJmioとイオンモバイルの客観的な評価を見てみましょう。

MMD研究所が発表した「格安SIMサービスの利用者数」
  • 5位 IIJmio
  • 7位 イオンモバイル

オリコンが発表した「格安SIM顧客満足度ランキング」
  • 2位 イオンモバイル
  • 6位 IIJmio

格安SIMの利用者が多いのはIIJmioですね。IIJmioは、格安SIMが広がり始める前からサービスを提供してきた古株で、多くの人から支持されていますね。一方、イオンモバイルは、2016年に格安SIMのサービスを始めたため、比較的新しい会社です。それにもかかわらず、7位という順位はけっこうスゴイことです。

顧客満足度ランキングは、サービスを利用した顧客が満足しているかどうかの指標です。こちらはイオンモバイルの方が満足度が高いという結果になっています。言い換えれば、契約して後悔している人が少ないということですね。

続いて、IIJmioとイオンモバイルの詳細なサービスの比較をしてみましょう。

IIJmioとイオンモバイルのサービスを比較

データ容量を繰り越しできる?

IIJmioデータ繰り越し

IIJmioではデータ容量のことを「クーポン」と読んでいます。クーポンって呼ぶのは格安SIMの中でもIIJmioぐらいですね。面白いです。

IIJmioもイオンモバイルも余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができます。

両方の格安SIMともに、有効期限は1カ月となります。翌々月まで繰り越すことはできません。

例えば、3GBプランを契約していて、4月に600MBデータ通信量が余った場合、その600MBが使えるのは5月末までということになります。5月になるとデータ容量3GBも付与されますが、繰り越した600MBの方が先に消費される仕組みです。

データ繰り越しサービスは両社とも同じですね。

データ容量をシェアできる?

IIJmioもイオンモバイルもシェアプランを提供しています。複数人で月々決められたデータ容量をシェアして使うプランです。

IIJmio

IIJmioのシェアプランは家族向けで「ファミリーシェアプラン」と呼ばれています。データ容量12GBで、最大10枚までSIMカードを追加できます。

IIJmio-share

追加するSIMカードは、データSIMでも、音声通話対応SIMでも自由に組み合わせることができます。例えば、4人家族の場合、音声SIM4枚(スマホ4台分)を契約しても良いですし、音声SIM2枚+データSIM2枚という具合に組み合わせても良いです。

イオンモバイル

イオンモバイルでもシェアプランを提供しており、「シェア音声プラン」という名前のサービスを提供しています。4GB-50GBまでの豊富な料金プランを提供しており、音声プラン1契約につき最大4枚までSIMカードを追加できます。

aeon-share

「シェア音声プラン」という名前ですが、音声通話SIMしか追加できない訳ではありません。契約者1人が音声プランを契約すれば、あとはデータ専用SIMの追加を行うこともできます。

通話料金が半額になるアプリがある?かけ放題オプションは?

         みおふぉんダイアルイオンでんわ

IIJmioもイオンモバイルも通話量が半額になるアプリを提供しています。

IIJmioは「みおふぉんダイアル」、イオンモバイルは「イオンでんわ」というアプリを提供しています。通話料金は大手キャリアの半額となる10円/30秒です。

それぞれのアプリを利用して通話する「かけ放題オプション」の比較は次の通りです。

 かけ放題の制限時間かけ放題オプション料金
IIJmio3分以内
(家族なら10分以内)
600円
10分以内
(家族なら30分以内)
830円
イオンでんわ10分以内850円

IIJmioでは、2種類のかけ放題オプションを提供しており、3分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションと、10分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションがあります。家族で通話する場合は、それぞれ通話時間が延長されて、”10分以内”と”30分以内”になります。

一方、イオンモモバイルでは、10分以内の通話なら何度でもかけ放題になるオプションのみを提供しています。

比較すると、同じ10分以内のかけ放題でもIIJmioの方が20円安いですね。さらに、家族内なら30分以内の通話が無料になるのも大きなメリットです。

かけ放題オプションはIIJmioの方がお得と言えますね。

高速通信のオン/オフ機能はある?

両社とも専用のアプリを利用することで、高速通信と低速通信(200kbps)をワンタッチで切り替えることができます。低速通信であれば、データ容量を全く消費しないで使えるので、データ容量を節約することができます。

メールやLINEぐらいなら低速通信時でも問題なく使うことができます。

3日間制限はある?

3日間制限とは「連続する3日間に所定のデータ通信容量を超過すると通信速度が制限される」という通信規制のことで、一般的にほとんどの格安SIMでこの規制があります。IIJmioの場合は、高速通信時の3日間制限はありませんが、低速通信時(200kbps)には、下記の制限があります。

最大200kbpsの通信が3日間で366MBを超えた場合、4日目に当該SIMカードの通信速度を制限する場合があります。

一方、イオンモバイルの場合、3日間制限は全くありません

3日間のデータ通信量を気にする必要がなくなるので、イオンモバイルの方が使いやすいですね。ただ、IIJmioも通常の高速通信時にはこのような3日間制限はないと明記されているので、それほどデメリットにはならないでしょう。

店舗サービスは充実している?

IIJmioの店舗は主にビックカメラやコジマ、ヤマダなどの家電量販店に出店していることが多く、自社店舗を所有していません。申し込みはできてもサポートに関しては、基本的に「電話及びWebフォームで承る」と発表しているため、手厚いサポートは期待できません。

一方、イオンモバイルは、流通超大手で全国のイオン200店舗以上で申し込むことができます。また、故障や修理のアフターサービスも行ってくれるということで、非常に頼りになります。

店舗サービスは、圧倒的にイオンモバイルの方が良いですね。

料金を徹底比較

まずはIIJmioの料金表をチェックしてみましょう。

■IIJmio料金プラン

IIJmioでは、ドコモ回線を使ったプランとau回線を使ったプランを提供しています。

・タイプD(ドコモ)

 ミニマムスタートプラン
(3GB)
ライトスタートプラン
(6GB)
ファミリーシェアプラン
(12GB)
データ通信専用SIM900円1520円2560円
データ通信+SMS1040円1660円2700円
データ通信+SMS+音声通話1600円2220円3260円

・タイプA(au)

 ミニマムスタートプラン
(3GB)
ライトスタートプラン
(6GB)
ファミリーシェアプラン
(12GB)
データ通信+SMS900円1520円2560円
データ通信+SMS+音声通話1600円2220円3260円

タイプAとタイプDの料金を比較すると、音声通話SIMの場合はどちらも同じ料金ですが、データ通信専用SIMではタイプDの方が140円料金が高くなっています。

続いてイオンモバイルの料金表をチェックしてみましょう。

■イオンモバイル料金プラン

 データ
データ+SMS音声通話シェア音声プラン
(通話SIM1枚+データSIM2枚)
500MB--1130円-
1GB480円620円1280円-
2GB780円920円1380円-
4GB980円1120円1580円1780円
6GB1480円1620円1980円2280円
8GB1980円2120円2680円2980円
12GB2680円2820円3280円3580円
20GB3980円4120円4680円4980円
30GB5380円5520円6080円6380円
40GB7480円7620円7980円8280円
50GB10300円10440円10800円11100円

IIJmioにはない20GB以上の大容量プランが豊富ですね。

■IIJmioとイオンモバイルの料金差

 データSIM(SMS付)音声通話SIMシェアプラン(音声通話)
IIJmioイオンモバイル
IIJmioイオンモバイル
IIJmio
(通話SIM1枚+
データSIM2枚)
イオンモバイル
(通話SIM1枚+
データSIM2枚)
2GB×920円×1380円××
3GB1040円(タイプD)
900円(タイプA)
×1600円×××
4GB×1120円×1580円×1780円
6GB1660円(タイプD)
1520円(タイプA)
1620円2220円1980円×2280円
8GB×2120円 ×2680円×2980円
12GB2700円(タイプD)
2560円(タイプA)
2820円3260円3280円3260円3580円

2GB-12GBの料金プランを表にまとめました。

当サイトでは、データSIMにはSMSを付けることをおすすめしていますので、SMS付の料金で比較します。

データ通信専用SIMの比較

両社とも提供している6GBのデータSIMをチェックすると、IIJmioのタイプDだとイオンモバイルよりも40円高いですが、タイプAだとイオンモバイルより100円安くなります。

同様に12GB場合、IIJmioのタイプDの方が120円安く、タイプAだと260円も安いです。

まとめると、タイプAだとIIJmioの方が安いがタイプDだとほとんど料金差はないと言えますね。

音声通話SIMの比較

同様に音声通話SIMの6GBプランを比較すると、IIJmioの方が240円も安いですね。また12GBプランの場合も、IIJmioの方が20円安いです。

ただ、IIJmioの3GBプランが1600円なのに対して、イオンモバイルの4GBプランが1580円ですので、4GB:1580円のイオンモバイルの方がかなりお得ですね。

音声通話SIMは一概にどちらが安いとは言えないという結論になります。

まとめると料金に関しては、ほぼ互角と言って良いでしょう。IIJmioもイオンモバイルも格安SIMの中ではかなり安い料金プランを提供しています。料金の面ではどちらを選んでも後悔することはないでしょう。強いて言うならイオンモバイルの方が大容量プランがあるため、データ通信をたくさんしたい方にはメリット大ですね。

シェアプランの比較

同じデータ容量プランのある12GBで比較してみます。IIJmioの方がイオンモバイルよりも320円安いですね。

IIJmioもイオンモバイルも、SIMカード3枚までなら追加料金不要で追加することができます。音声通話SIMを追加する場合は、両社とも1枚追加するごとに音声通話料金として月々700円が必要となります。また、SIMカード4枚目以降は1枚につきIIJmioは月々400円、イオンモバイルは月々200円が必要になります。

と言っても、いまいち具体的にわからないと思いますので、家族4人で音声通話SIMのシェアプランに申し込んだと仮定して料金シミュレーションをしてみましょう。

IIJmioの場合

ファミリープラン12GB:3260円+(700円×3)+(400円×1)=5760円/月額

イオンモバイルの場合

シェア音声プラン12GB:3580円+(700円×3)+(200円×1)=5880円/月額

上記のような料金となります。どちらもかなり安い料金なのですが、IIJmioの方が120円安い結果となりました。シェアプランはIIJmioがおすすめですね。

契約や解約の便利さを比較

契約のしやすさはどちらも同じ

IIJmioとイオンモバイル店舗数に違いはありますが、両社とも店頭でもインターネットでも申し込みができます。

インターネット上で申し込みが完了すれば、SIMカードが自宅届けられます。届いたSIMカードを端末に挿入して自分で初期設定を行う必要があります。

ただし、両社とも、電話でのサポート体制も充実しているので、設定の心配は無用です。特にイオンモバイルの場合は、いざとなれば店舗に直接持ちこんで設定方法を教えてもらうこともできます。それぐらいサポート体制は期待できます。格安SIM初心者には心強いですね。

解約はイオンモバイルの方がしやすい

IIJmioでは、データ通信専用SIMの場合は解約金は発生しませんが、音声通話対応SIMの場合は下記のように解約金が発生してしまいます。

IIJmio音声通話SIMの解約金:(12ヵ月-利用開始月を0ヵ月とした利用月数)×1,000円

ですので、契約してから1年経たずに解約してしまうと、残りの月数に応じた解約料を支払うことになります。もしすぐに解約した場合は最大の12000円ですね。

一方、イオンモバイルは、契約してからいつ解約しても解約料が発生しません。

ほとんどの格安SIMではIIJmioのように解約料が発生するのですが、イオンモバイルでは解約料が発生しません。解約料が発生しない格安SIMは非常に珍しいので、大きなメリットになります。

通信速度を比較

格安SIMで最も気になるのが通信速度でしょう。格安SIMでは、時間帯によって通信速度が大きく異なります。例えば平日のお昼が回線が混雑するので通信速度が遅くなりますし、逆に深夜帯なら通信速度は良好です。

一般的にすべての格安SIMに上記のことが当てはまるのですが、格安SIMによっても速度のばらつきはピンキリです。理論速度は同じでも実際に使用する際の通信速度は異なることがほとんどです。

ここでは、keisoku.ioという24時間格安SIMの通信速度を公開してくれているサイトがありますので、そこのデータを参考に速度検証していきます。

IIJmioにはタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)があるので両方の通信速度を掲載します。また、イオンモバイルにもドコモ回線とau回線があるので分けて表記しますね。さらに、イオンモバイルはタイプ1とタイプ2に回線が分かれているのでその回線毎に数値を表示します。

タイプ1とタイプ2の詳細を知りたい方は下記の記事をチェックしてくださいね。

それではとある平日の結果をチェックします。

朝の時間帯(8時~8時半)

  1. イオンモバイル(au/タイプ1) 7.5Mbps
  2. IIJmio(au) 4.0Mbps
  3. イオンモバイル(ドコモ/タイプ2) 3.3Mbps
  4. IIJmio(ドコモ) 0.9Mbps
  5. イオンモバイル(ドコモ/タイプ1) 0.6Mbps

昼の時間帯(12時15分~12時45分)

  1. イオンモバイル(au/タイプ1) 0.4Mbps
  2. IIJmio(au) 0.4Mbps
  3. イオンモバイル(ドコモ/タイプ1) 0.3Mbps
  4. IIJmio(ドコモ) 0.3Mbps
  5. イオンモバイル(ドコモ/タイプ2) 0.1Mbps

夕方の時間帯(17時半~18時)

  1. イオンモバイル(au/タイプ1) 12.6Mbps
  2. IIJmio(au) 10.9Mbps
  3. イオンモバイル(ドコモ/タイプ2) 2.4Mbps
  4. IIJmio(ドコモ) 0.6Mbps
  5. イオンモバイル(ドコモ/タイプ1) 0.6Mbps

夜の時間帯(19時~22時)

  1. イオンモバイル(au/タイプ1) 10.7Mbps
  2. イオンモバイル(ドコモ/タイプ2) 7.8Mbps
  3. IIJmio(au) 6.8Mbps
  4. IIJmio(ドコモ) 1.0Mbps
  5. イオンモバイル(ドコモ/タイプ1) 0.7Mbps

以上の結果から全体を通して通信速度の速い回線順に並べるとこんな感じですかね。

  1. イオンモバイル(au/タイプ1)
  2. IIJmio(au)
  3. イオンモバイル(ドコモ/タイプ2)
  4. IIJmio(ドコモ) 
  5. イオンモバイル(ドコモ/タイプ1)

IIJmioとイオンモバイルどちらが通信速度が速いのかはっきりと断定はできないですね。ただ、両社とも格安SIMの中では比較的安定した通信速度がでていることは間違いありません。

回線の種類に注目してみると、イオンモバイル、IIJmioともにau回線の方がスピードがでてますね。格安SIMでは基本的にドコモ回線よりもau回線の方がスピードがでる傾向にありますので順当な結果と言えます。

イオンモバイルはauとドコモ回線があり、さらにドコモ回線は、タイプ1とタイプ2に分かれています。先ほど挙げた参考記事内にも書いていますが、当サイトでは、イオンモバイルのドコモ回線を契約するならタイプ2をおすすめしています。

通信速度に関しては日々変化しているので、数カ月後にも同じ結果になるとは限りません。ご自分で通信速度をチェックしたい方はkeisoku.ioにアクセスして確認してみてくださいね。非常におすすめのサイトです。当サイトよりもブックマーク必須ですよ!

まとめ

IIJmioとイオンモバイルをサービスや料金、速度のあらゆる面から比較してみました。

いつもならどちらがおすすめの格安SIMかはっきり言ってしまうのですが、今回ばかりは甲乙つけがたい結果となりました。

家族で格安SIMへの申込みを考えている方は迷わずシェアプランが安いIIJmioをおすすめしますし、データ通信をたくさんしたい方へは大容量プランや3日間制限がないイオンモバイルをおすすめします。

また、格安SIM初心者の方には店舗サポートや解約料がかからないイオンモバイルをおすすめします。一度契約して、気に入らなければすぐに解約することができます。

どちらを契約しても後悔しないおすすめの格安SIMです。ぜひ、当記事を格安SIM選びの参考にしてみてくださいね。