IIJmioはシンプルでわかりやすい料金で、サービスを提供している人気の格安SIMです。実際、2016年には、MMD研究所「格安SIMサービスの満足度調査」において、第1位に輝いています。
そんなIIJmioですが、データ通信の速度は遅いのでしょうか。このページでは、実際の通信速度を記載して、他の格安SIMと比べてどうなのか、徹底的に検証します。また、通信速度が急に遅くなる原因と対策についても記事の後半で紹介しています。
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IIJmioの通信速度は遅い?本当の速度は速い?
IIJmioの口コミを見てみると、一部の方から通信速度が遅いという意見があがっています。
お昼のIIJmioさんあほほど遅いので乗り換えを検討したいレベル
— まひと / Mahito (@Mahito) October 17, 2018
iijmioは遅い。遅すぎてダメかも。どうすりゃいいんだ!
— オリンポスニコン (@pinbokenikon) May 9, 2018
このように、IIJmioの速度に不満を持っている人がいることは事実です。
まずは理論の最大速度をチェックしておきましょう。
IIJmioの理論最大速度
IIJmioでは、ドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAを選択できます。格安SIMでは、使用している回線によって通信速度が異なってくるので、それぞれの通信速度を確認します。
- タイプD:最大788Mbps
- タイプA: 最大370Mbps
理論値では、タイプDの方が速度が速くみえますが、実際の通信速度は異なります。
次は、実際の通信速度が他の格安SIMと比べて、遅いのか速いのかチェックしていきます。
IIJmioの実際の通信速度
ドコモ回線のタイプDとau回線のタイプA、それぞれの実際の通信速度をチェックしていきます。
それでは、とある平日の1日の通信速度推移をチェックしてみましょう。
・IIJmio タイプDの通信速度
まずは、ドコモ回線のタイプDの1日の通信速度です。濃い黒色の線がIIJmio(タイプD)で、薄いグレーの線が格安SIM全体の平均値となります。
縦軸がMbpsという単位で、速度を表していますが、およその目安は以下のようになります。
- 5Mbps以上→非常に良い
- 0.9Mbps~5Mbps→普通
- 0.3Mbps~0.9Mbps→少し悪い
- 0.3Mbps未満→悪い
このグラフを見てみると、時間帯によってかなり差があることがわかります。時間帯をわけて通信速度を確認してみます。
午前の時間帯(6:00-11:30)では、通信速度が最も遅い時間が8:00となっており、1.59Mbpsですので、ストレスなくデータ通信ができる速度を常にキープしていると言ってよいでしょう。
一方、お昼の時間帯(11:30-13:30)では、通信速度が最も遅い時間が12:30となっており、0.33Mbpsという値を記録しています。これぐらいまで、速度が遅くなると、正直、インターネットでニュースなどを見るのも、かなりストレスがかかります。というか、LINEやメール以外は、実質、使えないと言っても過言ではありません。
午後の時間帯(13:30-22:00)では、通信速度が最も遅い時間が18:30となっており、1.43Mbpsという値を記録しています。これぐらいの速度があれば、ほとんどストレスなくデータ通信が利用できます。
続いて、タイプAの通信速度もみていきましょう。タイプDとどれぐらい差があるのでしょう。
・IIJmio タイプAの通信速度
タイプDと同じように、午前、お昼、午後の時間帯に分けて詳細な通信速度の値をチェックしていきます。
まずは、午前の時間帯(6:00-11:30)ですが、通信速度が最も遅い時間が8:00となっており、1.93Mbpsですので、ストレスなくデータ通信ができる速度を常にキープしていると言ってよいでしょう。
一方、お昼の時間帯(11:30-13:30)では、通信速度が最も遅い時間が12:30となっており、0.40Mbpsという値を記録しています。タイプDと同じぐらいの速度で、快適にインターネットを楽しむことは難しいです。
午後の時間帯(13:30-22:00)では、通信速度が最も遅い時間が18:30となっており、1.02Mbpsという値を記録しています。速度が最低でも1Mbpsを超えているので、ほとんどストレスなくデータ通信が利用できるでしょう。
IIJmioの通信速度は時間帯によっては遅い!
以上、IIJmioの通信速度をチェックしてきましたが、タイプDもタイプAも、回線が混雑する時間帯は、通信速度が遅くなる傾向があります。これはほかの格安SIMと比較しても顕著です。
一般的に、朝の通勤時間帯、昼の休憩時間帯、晩の帰宅時間帯は、回線が混雑して速度が低下しがちですが、IIJmioでは、特に顕著ということです。
特に、お昼の時間帯(11:30-13:30)は速度が極端に遅くなる傾向にあります。1Mbps以上であれば、ほとんどストレスを感じることなく、ネットサーフィンなどができますが、0.5Mbps以下の速度だと、実使用に耐えない速度となってしまいます。
実際、私もIIJmioを契約しているのですが、お昼の時間帯はネットサーフィンをすることを諦めています。ただ、LINEやメールは問題なくできるので、まったくデータ通信ができないわけではありません。
結論としては、IIJmioの通信速度はお昼の時間帯では、ネットサーフィンできないぐらい遅くなるけど、その他の時間帯では、ほとんどストレスなく通信できると言えます。
IIJmioの速度が遅い時の原因と対策
ここでは、実際に通信速度が遅いと感じた時に考えられる原因について、紹介したいと思います。
まずは最も考えられる原因からです。
通信回線が混雑している
IIJmioの通信速度は、通信回線が混雑すると、遅くなってしまいます。これは何もIIJmioに限った話ではなく、ほとんどの格安SIMに共通することです。
回線が混雑している時間帯を整理しておきましょう。
- 朝の通勤ラッシュ時
- お昼の休憩時間
- 晩の帰宅ラッシュ時
通勤ラッシュ時、お昼休憩、帰宅ラッシュ時は、多くのサラリーマンが電車や会社の中などでスマホを使うことで回線が混雑しやすくなります。
回線の混雑時に速度が遅くなるのはあきらめるしかありません。特に、平日お昼の時間帯は、回線が最も混雑するので、データ通信はできないと思っておきましょう。これに限っては、対策方法がありません。
どうしても、お昼の時間帯に通信を行いたい方は、最も通信速度が速いUQモバイルを選択するのも1つの手です。
高速通信がオフになっている
IIJmioでは、高速通信でデータ容量を消費することをクーポンと呼んでいます。つまり、クーポンがオンになっていないと、データ容量を消費しない低速通信となってしまいます。
通信が遅い場合、クーポンがオフになっている可能性もあるので、オンになっているかチェックしましょう。
公式アプリ「IIJmioクーポンスイッチ(みおぽん)」を使うことで、クーポンのオンオフを行うことができます。
通信規制に引っ掛かった
月に使えるデータ容量をオーバーすると、通信規制がかかってしまいます。また、連続する3日間の間に、366MB以上のデータ通信を行った場合も、翌日に通信規制がかかります(3日間制限)。
通信規制が発生すると、200kbpsの低速でしかデータ通信を利用できなくなってしまいます。通信規制の解除方法は以下の通りです。
月のデータ容量をオーバーした場合は、翌月にデータ容量が復活するまで待つか、追加のクーポン(データ容量)を購入するか、どちらかを選択するしかありません。
また、3日間制限の場合は、制限が掛かった翌日には規制が自動的に解除されるはずですので、焦らず待ちましょう。
まとめ
以上、IIJmioの通信速度の実態について紹介しました。IIJmioは、お昼の時間帯など回線が混雑する時間帯では、通信速度が遅くなってしまいます。
しかし、シンプルでわかりやすい料金プランや、その料金の安さから、高い人気を誇っています。回線が遅い時間帯があるというデメリットを補えるだけの魅力を持った格安SIMですので、おすすめの格安SIMに違いはありません。
ただ、どうしても平日お昼の時間帯でも快適な通信速度でデータ通信をしたいという方は、UQモバイルを選択の候補に入れるべきでしょう。
UQモバイルは格安SIMの中でNo1の通信速度を誇る格安SIMですので、いつでも快適にデータ通信を行うことができます。検討してみる価値ありです。